「 成功の法則92ヶ条 第4章 」の前半部分について解説・感想などをまとめております。楽天・三木谷社長のビジネス思考=ビジネスで成功するためのフレームワークを知るきっかけとなればと思っています。!
起業を考えている方(副業も含む)や、これから楽天への入社を考えている方にも有益な内容かと。
また合わせて、楽天の価値観や社員の行動指針を記した下記URLも参考いただけると、さらにこの著書の内容が理解できます。
わたくし、トットは楽天市場内にある某店舗にて店長をしておりますが、どうしても「組織論」的なものがなかなかとっつきづらい感じです。ただ、経営者、組織のリーダーの方においてはものすごく有用な内容が続きます。ぜひしっかり、付いてきてください。
それでは、さっそく本題に入りましょう!
目次
成功の法則92ヶ条 第4章 【49.朝会がしっかりしている部署は成功する】
・楽天ではそれぞれの部署で朝会を行っていて、1日のはじめにその日の仕事のテーマを具体的・明確にしていて。これがうまくできている部署は、例外なく成功している。
・だいたい仕事が失敗するのは、仕事の具体性がなく、なあなあでやっているとき。
・今日、何をなすべきかを考えてうまくいかなかったときというのは、その仕事に関しての仮説が間違っているとき。その間違いの原因を探り、仮設に修正を加えて、検証していく。その方法論がしっかりしていれば、必ず成功する。
・仮説→修正が甘く、漠然と仕事に取り組んだ結果、今日何をするという行動目標が具体的でないと、間違いなく失敗する。
・朝会をしっかりやるということは、毎日の仕事に具体性を持たせる節目をきちんと作るということ。1日の仕事の始めに行動目標をきちんと整理し、その目標を達成するための段取りをする→その段取りに従って仕事をすれば、確実に目標は成し遂げられる。
自分の勤めている会社でも、朝会はやってます。方法はいろんな方法があるので、その会社ごとにあったやり方を調べたうえで、やって方が良いと思います。メリットが断然多い印象。
成功の法則92ヶ条 第4章 【50.社員全員が経営者意識を持つ】
・経営者意識を持つということは、「自分が会社に雇われているだけの存在で、もらった給料だけの働きをすればそれでいいというサラリーマン根性」を捨てること。
・経営者意識を持って自分のビジネスに取り組めば、ビジネスを見渡す視点が高くなり、見える世界が違ってくる。
・経営者意識を持ってビジネスを見渡せば、全体の収支のバランスが見えてくる→具体的なひとつの仕事や売り上げや利益にどう繋がってくるのかを理解できるようになり、それが問題点を発見したり、仮説を立てたりするのに極めて役に立つ。
・経営という戦争において、お金は武器や弾薬のようなもの。この問題を抜きに、全体の戦略を考えることはナンセンス。一般の従業員だと、そこまで考えない。それゆえに、視点がどうしても低くなる→視点が低ければ、先が見通せないのだ。
・経営者視点による高い視点こそが日々の仕事に具体性を与え、仕事そのものを面白く、やりがいのあるものにしてくれる。この意識を社員全員が持ったとき、企業は最大の能力を発揮するようになるはず。
成功の法則92ヶ条 第4章【51.勝利の型を確立し、横展開する】
・ひとつのビジネスを成功させるまでには、涙ぐましいまでの努力が必要。その数ある努力の中で、どれに効果があって、どれは無駄だったかを選別して勝利の型を確立する。その型はほかのビジネスでも応用できる。
成功の法則92ヶ条 第4章【52.社内での信頼を勝ち取れ】
・会社員の仕事はチームプレイ。仲間に信頼されなければ、いい仕事はできない。ということは、仲間に信頼されることも、自分の大切な仕事の一部なのだ。
成功の法則92ヶ条 第4章 【53.象徴的な儀式を作れ】
・何事かを成し遂げるためには、強い意思が大切だというが、人間は弱くて忘れやすいもの。それを尾冠する意味においても、節目において行動規範を定期的に確認する行為というのは必要。
・楽天においては「朝会」「掃除」という形で象徴的な儀式として行われている。自分たちがチームであること、みんなで夢を実現するためにこの会社で仕事をしているのだということを確認する儀式。ネット時代に原始的といわれようが、顔と顔を合わせて相手の存在を感じることも時には必要だと思うのだ。
成功の法則92ヶ条 第4章【54.成功する組織は、エキサイトメントと緊張感を併せ持つ】
・仕事に対して興奮してこそ、人は仕事に夢中になれる。夢中になるから、仕事が面白い。
・職場にエキサイトメント=興奮をもたらすのは、目的意識。仕事の喜びとはつまり、何かを成し遂げる喜び。その前提として、目標がなくてはいけない。
・目標のない組織がだめなのは、そこに達成する喜びがないから。目標を持って、全員で大きなものに立ち向かっているという実感が、人と人をつなぎ、人の心を鼓舞してくれる。
・ただし、興奮だけでは足りない。成功する組織は、同時に適度な緊張感も併せ持っていて、仕事に関することは何一つゆるがせにしないという気持ちがなければ、本当にいい仕事はできない。
・それは、組織の一員にとってはある種のストレスだけれど、ストレスがあるから頑張れることもある。組織にストレスをかけるのは、リーダーの役割だろうと思っている。
・エキサイトメントと緊張感は車の両輪のようなもので、両方があって始めて組織が活性化する。
成功の法則92ヶ条 第4章【55.スピードにはVelocityとAgilityがある】
・Velocityは”速度”。Agilityは”俊敏さ”。
・仕事に置き換えると、速度(Velocity)は日々の仕事の効率化によって上げられる。とにかく、無駄を切り捨てて実現する。
・一度切り捨てて終わりというものではなく、無駄は家庭のゴミのように、朝捨てても夜にまた溜まっているものだから、常に捨て続ける。
・無駄は、仕事の効率化を下げる元凶。無駄を省けば意思決定は早くなり、それだけでも仕事の速度が上がる。
・俊敏さ(Agility)は、何かを決めてから、走り出すまでの速さ。フットワークの軽さ。
・仕事上の方向転換をするときは、この俊敏さが重要。今まで違う方向へ動くので、当然速度は遅くなり、不安や怖れがさらに速度を鈍らせる。その不安や怖れには目をつぶり、走り始めることこそが最善。
・走ることは考えること。考えるために、真っ先に走る。
・速度の遅さは、組織にとって致命的。方向転換の際の原則をどれだか早く取り戻し、トップスピードに乗せられるかどうかが勝負。
・優れた企業は”速度”と”俊敏さ”の、両方を備えていなければならない。
成功の法則92ヶ条 第4章【56.ユニットを細分化し、見える化を促進せよ】
・棚を大きくすると、その他なになにが入っているか見えにくくなる。組織も同じで、大きくなればなるほど、起きていることの把握が難しくなり、責任の所在も見えにくくなる。
・ゆえに、ビジネスのユニットをつくる場合は、出来るだけ細かく細分化したほうが良い。その方が組織の透明性が増し、責任の所在も分かりやすくなる。
・逆にどのユニットが成果を出したのかも一目瞭然となり、それがいい意味での競争意識にもつながる。また、他のユニットからすれば、その成功事例から学びやすくもなる。
※今回の内容は、あくまで著者であるトット自身が覚え書き的に、エッセンスと感じた内容をまとめたものです。なので、よりしっかり学ぶためには、やっぱり原著をあたることが大事ですよ!
次回は、第五章「百戦して勝つ」の前編(57-64)について触れていきます。
でわでわ!
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