成功の法則92ヶ条 第5章 (「百戦して勝つ」中編)65-72【解説と感想】<三木谷浩史>

成功の法則92ヶ条

 「 成功の法則92ヶ条 第5章 」の前半部分について解説・感想などをまとめております。楽天・三木谷社長のビジネス思考=ビジネスで成功するためのフレームワークを知るきっかけとなればと思っています。!

 起業を考えている方(副業も含む)や、これから楽天への入社を考えている方にも有益な内容かと。

 今回は、第五章「百戦して勝つ」の中編をご紹介。(今回の第5章は項目が多いので、前・中・後と三篇に分けます)

 本稿では、三木谷氏自身の談話でもよく登場する「三木谷曲線」の内容もありますね。

 この「三木谷曲線」、何かをやり始めて成果を出すための、ものすごく深い示唆だと思ってます。「最後までやり抜いた末の、もう一押し!」って、すごく大事♪

 また合わせて、楽天の価値観や社員の行動指針を記した下記URLも参考いただけると、さらにこの著書の内容が理解できます。

楽天主義|楽天グループ株式会社
『楽天主義』はこちらから。『楽天主義』は楽天グループの根幹を成し、全ての従業員の行動指針として、大切にしている考え方です。楽天グループは、イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントすることを目指しています。

 ではさっそく、どうぞ―!

目次

成功の法則92ヶ条 第5章 【65. 0.5%の努力の差がクオリティを左右する。三木谷曲線】

・誰もが努力をしているのが、競争社会の前提。みんなそれぞれに切磋琢磨し、最高のサービスを提供しようと努力しているが、実際の製品・サービスには明らかな差がある。

・その差は、最後の0.5%の努力の差だと思っている。限界まで頑張ることは、誰にでもできる。限界まで頑張ったその先に、さらに0.5%の努力を重ねられるかどうか。その差なのだ。

三木谷曲線

成功の法則92ヶ条 第5章 【66.コアとミッションクリティカルを把握する】

・三木谷氏は、事業継続の判断について、「①収益性の高さ」「②コアビジネスであるかどうか」「③ミッションクリティカルであるかどうか」という3つのポイントを決めていて、その3つのポイントのどれにも充て張らなかったら、迷わず撤退するとのこと。

①収益性の高さ

・儲かればやる。儲からなければやめる。

ブログ著者トット
ブログ著者トット

潔すぎて、いっそすがすがしい。まあ、資本主義の世の中ですからねー。

②コアビジネスであるかどうか

・収益性だけで判断すると、長い目で見て会社は立ちいかなくなる。会社も生き物なので、エネルギー化が高いからといって、炭水化物しか食べないと、五日体調を崩す。筋肉や骨を作るためにも、タンパク質やカルシウムも必要。

・コアビジネスとはすなわち、中核事業のこと。企業の屋台骨、アイデンティティとなる事業のこと。企業の志を示す事業。

③ミッションクリティカルであるかどうか

・ミッションクリティカル=任務や業務の遂行に必要不可欠な要素。楽天の事業でいうなら、会員サービスがこの部分にあたる。


・上記の3つの基準で、個々の事業の存続を判断する。どれか一つにでも当てはまっていれば、たとえ今はうまくいっていなくても、なんとか継続させる方法を探す。しかし、どれにも当てはまらなくなっているのなら、つらくてもやめるしかないと判断する。

・こういう判断基準を決めることは、企業だけでなく個人の計画や活動を考えるのにも役に立つ。

成功の法則92ヶ条 第5章 【67.「何をやるか」よりも、「何をやらないか」の方が、大切な時もある】

・何かをやらないという判断は難しい。それはやらないという判断が、可能性を切り捨てる行為だから。だから、やらないという判断はぎりぎりまでできない。

・けれど、時と場合によっては、やらない判断を下したほうがずっと良い結果を生む。分かりやすい例が、撤退の判断。早ければ早い方が、被害は小さく食い止められる。

・しかし、勝ち負けの判断は難しい。その判断の能力が欠けていると思ったら、自分なりの判断基準を作っておいて、それに従うようにする。この考え方は、撤退の時だけでなく、損失や無駄を未然に防ぐことにもつながる。

成功の法則92ヶ条 第5章【68.会社は土俵、その上で相撲を取る社員が重要】

・会社はだれのものかという議論は本質的にナンセンス。なぜなら、会社はモノなのではなく、そこで働く人がいなければ、会社などというものには何の意味もない。

・もっと言えば会社は、一つのビジョンに共感し、志を共にする人々が集まる場。

・ただし、そこで同時に働く人たちが、それぞれに幸せにならなければ意味がない。それゆえに、きちんと利益を上げることを絶対に忘れてはならない。

・会社とは、相撲の土俵のようなもので、主人公はそのうえで相撲を取る社員である。

成功の法則92ヶ条 第5章【69.時間軸の感覚を身につける】

・ビジネスにおいては、全体を俯瞰することが大事だが、俯瞰の視点の中には時間の感覚も含まれていなければならない。

・現状を分析するだけでは足りない。同時にそれが将来どう変化するのかを予測するのだ。

・この問題で危機になるのは、基本的にみんな「遅い」。ビジネスにおいては、先手は後手より有利なことが圧倒的に多い。将棋や囲碁のように対戦相手と交互に手を打つわけではない。一人が同時にいくつもの手を打つことができるので、場合によっては相手が何も手を打たないうちに王手にしてしまうことすら出来る。

・もっとも、何でも早くやればよいというものでもなく、今は準備だけにとどめておき、流れが来るまで待った方がいい場合もある。だからこそ時間実の感覚を身に付け、流れをきちんと先読みして、適切なタイミングで必要な手を打っていく。

成功の法則92ヶ条 第5章【70.Devil is in detail】

・日本語では、「神は細部に宿る」という。細部を大事にすればそこにチャンスが生まれ、細部で手抜きをするえばそれが落とし穴になる。

・どんなに優れたビジネスモデルであっても、それを具体的に実行する段階での手続きに問題があれば成功は難しい。

成功の法則92ヶ条 第5章 【71.失敗は成功のもと。すぐに改善せよ】

・問題点を発見したら、速やかに改善する。その繰り返しで、人も企業も進歩していく。

・自分が失敗するところは、他人が失敗しやすい所でもある。ということは、逆に言えばそこにチャンスが潜んでいるということでもある。他人が転ぶべき場所で、自分が転ばなければそれだけ先は進めるということなのだ。

成功の法則92ヶ条 第5章【72.数字からトレンドを読む】

・数字に強いことは、経営者の絶対条件。数字はファクトであり、嘘をつかない。ビジネス全体とそして細部を客観的に把握するために、掃除ほど確かなものはない。

・数字が嘘をつくのは、数字の意味を見誤るから。改ざんしたデータは論外だけど、数字が人を惑わすのは、たいていはその読み方に問題がある。

・数字を正しく読むには、その数字と現実を結び付ける能力が必要。

・数字を読む能力を鍛えるには、数字の変化を追いかけるといい。


※今回の内容は、あくまで著者であるトット自身が覚え書き的に、エッセンスと感じた内容をまとめたものです。なので、よりしっかり学ぶためには、やっぱり原著をあたることが大事ですよ!


次回は、第五章「百戦して勝つ」の後編(73-80)について触れていきます。

でわでわ!

次に進む>>

<<前に戻る

コメント

タイトルとURLをコピーしました