成功の法則92ヶ条 第6章 (「世界観を育てる」 前半)81-86【解説と感想】<三木谷浩史>

成功の法則92ヶ条

 「 成功の法則92ヶ条 第6章 」の前半部分について解説・感想などをまとめております。楽天・三木谷社長のビジネス思考=ビジネスで成功するためのフレームワークを知るきっかけとなればと思っています。!

 起業を考えている方(副業も含む)や、これから楽天への入社を考えている方にも有益な内容かと。

 今回は、第六章「世界観を育てる」の前編をご紹介。本書の紹介も残すところ、あとわずかとなってきました。

 また合わせて、楽天の価値観や社員の行動指針を記した下記URLも参考いただけると、さらにこの著書の内容が理解できます。

楽天主義|楽天グループ株式会社
『楽天主義』はこちらから。『楽天主義』は楽天グループの根幹を成し、全ての従業員の行動指針として、大切にしている考え方です。楽天グループは、イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントすることを目指しています。

 では、さっさくどうぞ―!

目次

成功の法則92ヶ条 第6章【81.インターネット(ショップ)は自動販売機ではない。コミュニケーションこそが、最大のエンターテイメントである】

・インターネットは人と人を繋ぐコミュニケーションツールであるという根本は絶対に動かない。

そのコミュニケーションという機能に注目し、生まれたのが楽天市場というショッピングモールのアイデア。

・インターネットでの買い物というと、便利さや手軽さという側面ばかりが強調されるけれど、それは本質ではない。楽天市場の最大の特徴は、それがインターネットというツールを使った、対面販売だというところにある。

・商品を一番よく知っているのは出店者で、商品を一番売りたいと思っているのも出店者。顧客の側だって、商品に直接、責任を持つ出店者と話したほうが、ずっと話が早い。

それに何より、そこには店と顧客との間にコミュニケーションが生まれる。そこにはある種の楽しみも生まれ、むしろその側面のほうが大きいのではないかと思う。ネットショッピングはエンターテイメントでもある。

成功の法則92ヶ条 第6章 【82.世界を情報源にする】

・日本のメディアは、特ダネ重視。一方欧米のメディアは、エディトリアル中心で、基本的にすべての記事に論評があり貴社の名前が記されている。メディアの優劣を決めるのはその論評の質の高さであり、それゆえに良質のメディアには優れた論評が載っている。

・日本のメディアにもきちんと目を通すという前提での話だけれど、海外の、特に少なくとも欧米の良質な新聞や雑誌は、時間作ってでも読むべきだ。論理的な思考力を高めるためにも、これはぜひ読者に勧めたい。

・日本人にとって世界のニュースを知ることは、一つの思考実験にもなる。世界で起きていることが、そのまま日本で起きるとは限らないけれど、もしこういうことが日本で起きたらどうなるだろうと考えることは、将来を読む訓練にもなる。

・日本国内の情報源だけではリアルタイムで世界で何が起きているかがほとんど分からない。世界を視野に入れたとき、それは目隠しをされていることと同じことなのだ。

成功の法則92ヶ条 第6章 【83.ロングテールを理解せよ】

・社会が成熟化すれば、あらゆるものの選択肢が増える。それと同時に、個人の趣味が多様化する(ロングテール化)。

・業種によっては対応方法や限界は異なるにせよ、とにかくこのロングテール化にいかに柔軟に対応するかが最大のテーマとなる。

成功の法則92ヶ条 第6章 【84.記事になった情報は、2nd information。自分のネットワークで時流をつかめ】

・82の項目で「欧米の新聞を読む」ことを勧めたが、記事になった情報やインターネットから得られる情報はあくまで2次情報であるということは、いつも心の片隅にとめておくべき。

・あくまで新鮮な1次情報を増やすようにしよう。自分のビジネスに直接関係する情報だけが貴重なわけではなく、会社の仕事はさっさと終わらせて、もっと世間に出て、直接自分の目と耳で、異業種の人々の話を聞く機会を増やそう。

成功の法則92ヶ条 第6章【85.インターネットは国境をなくす。世界観を持て】

・インターネットが地球全体にある種の大きな革命をもたらし、国家や国境という概念が変化していく。そういう時代に備えるためにも、まず自分の心の中から、国境を消してみよう。

・世界は一つだと、口で言うのは簡単。けれど、心からそう感じるのは、多くの平均的に日本人にとってまだ難しい。その感覚を変えなければ、インターネットによって国境という概念が失われていく時代に適応することはできない。

成功の法則92ヶ条 第6章【86.世界のベストプラクティスを勉強せよ】

・世界一のものには、世界一の理由が必ずある。ならば、それを詳しく分析して、自分のビジネスに応用するべき。

・世界一の企業のユニークさのエッセンスを抽出して、ほかの分野でも応用可能な普遍的な原理を発見→世界のベストプラクティスに学び、成功の原理を極めよう。


※今回の内容は、あくまで著者であるトット自身が覚え書き的に、エッセンスと感じた内容をまとめたものです。なので、よりしっかり学ぶためには、やっぱり原著をあたることが大事ですよ!


 次回はいよいよ、本シリーズの最終回! 最終章である第六章「世界観を育てる」の前編(87-92)について触れていきます。

でわでわ!

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