「 成功の法則92ヶ条 第3章 」の前半部分について解説・感想などをまとめております。楽天・三木谷社長のビジネス思考=ビジネスで成功するためのフレームワークを知るきっかけとなればと思っています。!
起業を考えている方(副業も含む)や、これから楽天への入社を考えている方にも有益な内容かと。
今回は第3章「敵を知る(対人)」の前半について。
ここでいう”敵”とは三木谷氏いわく「いわゆる敵やライバルのことを指すのではなく、社内での人間関係なども対人論全般を指す」のだそうです。
また合わせて、楽天の価値観や社員の行動指針を記した下記URLも参考いただけると、さらにこの著書の内容が理解できます。
では早速、ナカミについてふれていきましょう!
目次
成功の法則92ヶ条 第3章【27.付加価値のないサービスには意味がない】
・ビジネスをする人間は、自分の提供するサービスに、その価格上の付加価値があるかどうかを常に考えておかなければならない。その付加価値は、価格以上の満足を顧客に与えているか。
・さらに、いかにすれば、その付加価値を増やすことができるか。それを考え続けることが、ビジネスを発展させる王道であり、そしてまた絶対に忘れてはいけない基本なのだ。
・この思考法は、会社員にとっても自分と会社の関係を考えるうえでも有効。自分の付加価値はなにか?それをよく考えて、ささいなことでもいいから具体的に何か努力をしてみよう。
成功の法則92ヶ条 第3章【28.他人の立場になって考える】
※この言葉は三木谷氏が、小学4年生の時に祖母に言われて大きな衝撃を受けた言葉なのだそうだ。
・他人の立場を理解しない限り、自分の立場を相手に認めてもらうことは絶対に出来ないと考えたほうがいい。自分が相手よりも圧倒的に優位な立場に居れば、強引に自分の立場を押し付けることもできる。けれど、それは自分の立場を板に理解してもらうこととは全く違い、長い目で見ればそういう行為は様々な意味で、自分にとって大きなマイナスになる。
・ビジネスでは単純に言えば、自分が得をすれば、相手はその分だけ損をする。その対立する利害を、いかに一致させるかが、ビジネスを成功に導く要諦である。その意味で相手の立場になって考えることは、あらゆるビジネスの基本なのだ。
成功の法則92ヶ条 第3章【29.物事の本質を見極めろ。(なぜ人はものを買うのか?)】
・「なぜ?」という素朴な問いかけ、本質を見極めるための問いかけを繰り返すことは、極めて重要。
・その問いかけを、「人はなぜ物を買うのか?」という点で当てはめたとき、その答えは「本質的に楽しいから」。すなわち、”ショッピングはエンターテイメント”であり、楽天市場での買い物が本質的に楽しいからこそ、毎日のように何万というユーザーがホームページをのぞき、そして買い物をしてくれる。
・物事の本質を見極める。そもそも、なぜそうなのか?『なぜ』という素朴な疑問を繰り返して、物事の本質へとさかのぼるそこから、問題の根本的な解決方法を探すのだ。
”Shopping is Entertainment”という言葉は、楽天市場のコアになる価値観ですね。楽天の中ではこの言葉に乗っかって、なんらかのカタチにて「お客様を楽しませる」ことの大事さに気付いて、それを実践している店舗が結果として成長して、人気店舗として残っているように思います。
成功の法則92ヶ条 第3章 【30.リスクの『種類』と『大きさ』を見極める】
・リスクの裏にこそ、ビジネスチャンスがある。
・楽天市場にしても、そのスタートは「ネットのショッピングモールというアイデアは失敗の明らかなビジネスモデルと認識されており、ある種のリスクテイカーだった。
・確かにリスクにかけたが、そのリスクに対処するために「1か月の出店量を当時の常識外れの5万円という低価格に設定→出展者はその半年分を前払い」してもらい、最低限のキャッシュフローを確保。そのうえで資本金を低く抑え、社員の数も少なくして会社の規模を小さくすることでインターネットの普及を待てる体制を作った。
・このようにリスクの種類と大きさを見極めて、リスクが現実になって対処できるだけの用意をしたうえで、リスクの裏にあるビジネスチャンスをものにできた。
成功の法則92ヶ条 第3章 【31.身近なベストプラクティスを探せ】
・仕事のヒントは、まず身の回りから探そう。何以下に行き詰まったりしたときも、答えは身近な人が知っていたりする。等苦を探して見つかるものは、自分の近くにもある。自分の身の回りを探せば、答えはたいてい見つかる。
・仕事の中身の大半はエグゼキューションとオペレーション(=実行と推進)。才能をまねることはできないけれど、エグゼキューションとオペレーションは真似ることは誰にでもできるのだ。
成功の法則92ヶ条 第3章 【32.自分と価値観の違う他人の意見にこそ耳を傾ける】
・耳に痛い意見にも、自分の役に立つことがある部分はノートにでもきちんと書いて、自分を高めるために使うといい。
・しかし、年を取るにしたがって、そういう耳の痛い意見を聞くことがなくなってくる。また、議論ができない環境は、人の心も判断力も殺してしまう。そうならないために、自分が積極的に耳に痛い意見も聞くのだということを、言葉でも態度でも、周囲に常に示しておかなければならない。
・100の意見を聞いても、意味のある意見はたった一つかもしれないが、そのたった一つの意見が、自分の致命的なミスを突いていることもありうる。
・どんな意見にも耳を貸すというリーダーの態度が、組織の風通しを良くし、メンバーのひとりひとりが、自分の頭で物事をしっかり考えるという環境を創り出してくれる。それこそが、組織にとって重要なことだ。
成功の法則92ヶ条 第3章【33.協調と競争のバランスが大切】
・楽天は、かなりの競争社会。けれど、そこは仕事の達成感を共有するための場でもある。社員同士はライバルでもあり、同時にかけがえのない仲間でもある。
・一つの組織の中でも、協調と競争の両方がなければならない。強調するだけでは、緊張感は失われる。競争だけでは、チームワークが乱される。これは一つの組織の中の問題ではなく、社会全体の問題でもある。
・協調の競争を共存させ、そのバランスをいかに摂るかが大切。
・協調すべき時は、心から強調し、そして競争すべき時は、全力で、ただしどこまでもフェアに競争する。そういう姿勢を貫くべき。
※今回の内容は、あくまで著者であるトット自身が覚え書き的に、エッセンスと感じた内容をまとめたものです。なので、よりしっかり学ぶためには、やっぱり原著をあたることが大事ですよ!
次回は、第三章「敵を知る(対人論)」の後半(34-40)について触れていきます。
でわでわ!
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