成功の法則92ヶ条 第3章 (敵を知る(対人論) 後半)34~40【解説と感想】<三木谷浩史>

成功の法則92ヶ条

 「 成功の法則92ヶ条 第3章 」の後半部分について解説・感想などをまとめております。楽天・三木谷社長のビジネス思考=ビジネスで成功するためのフレームワークを知るきっかけとなればと思っています。!

 起業を考えている方(副業も含む)や、これから楽天への入社を考えている方にも有益な内容かと。

 また合わせて、楽天の価値観や社員の行動指針を記した下記URLも参考いただけると、さらにこの著書の内容が理解できます。

楽天主義|楽天グループ株式会社
『楽天主義』はこちらから。『楽天主義』は楽天グループの根幹を成し、全ての従業員の行動指針として、大切にしている考え方です。楽天グループは、イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントすることを目指しています。

 ここまでの項においては、けっこう大きな枠の話が多かった気がするのですが、ここにきてだいぶ個別かつ具体的な提言が多くなってきている印象です。

 では早速、ナカミについてふれていきましょう!

目次

成功の法則92ヶ条 第3章 【34.後輩を指導することで、自分のレベルを上げる】

・人にものを教えるためには、自分が普段考えずにやっていることを、意識化→分析して、他社に理解可能なレベルまで言語化しなければならない。

・しかし、現実の仕事はそれぞれに特殊な事情があったり、頻繁に予想外の事態が起こる。だからその事に対していつも徹底的に考えていなければ、それらの事態に対応できるような柔軟性までは教えられない。

・その柔軟性まで教えられるほど徹底的に考えて仕事をする→その内容を後輩に指導できれば、自分のレベルアップに繋がる。

・人を指導するが驚くほど上手な人は、ほとんど例外なく若い時代に苦労している。ありとあらゆる試行錯誤を繰り返し、考え抜いた経験があるから、教えることが上手になる。後輩を指導するということは、この苦労を買うということである。自分がしてこなかった試行錯誤を、後輩を通じて追体験するのだ。

・そしてもう一つ、ここまでの理屈は抜きにして、後輩を指導するからには、自分がまずしっかりしなければならないのである。

トット
トット

「教えることによって、自身が成長する」というのは、ホントにその通り。教えるためにはそれを自身でしっかりかみ砕かなくてはならないし、そのかみ砕いた内容を上手に伝える方法まで考えなきゃいけないですからね。

自分がこのブログを書いてるのも、書いているから読んでほしいという気持ちも大きいですが、それ以前に自身の学びを深めるためにやっているというのがデカいです。

成功の法則92ヶ条 第3章 【35.WIN-WIN関係を創造せよ】

・取引における信頼関係の重要性が増した今、顧客や取引先はもちろん、社会との間に信頼関係を築くことが、ビジネスを成長させる絶対条件。

・信頼関係の構築には、相反する歴を一致させるという、論理的には矛盾することを実現する必要がある。WIN-WIN関係を構築するということ、つまりその取引が自分にも相手にも有利なものにするということ。

・この論理的に矛盾することを可能にするのが”付加価値”。その取引に付加価値があれば、自分たちが利益を失うことなく、相手にも利益を与えられるのだ。

・付加価値を創造するために、顧客の人生を豊かにし、社会に貢献するために何をなさなければならないか。それをいつも本気で考え、実現していく。それが現代のビジネスに取り組む人間の使命であり、競争を勝ち抜くための最善の方法論なのだ。

成功の法則92ヶ条 第3章 【36.基本は、フットワーク軽く動く】

・今までに出会ったビジネスマンは、ことごとくフットワークが軽かった。このことについて、ただ一人の例外もない。決断が早い。実行が早い。そして、文字通りフットワークが軽い。要するに、普通の人が持ち越すことを、絶対に持ち越さない。

・これは要するに、ビジネスにおいては、能力よりも時間がものをいうから。誰にとっても平等に与えられた時間を、いかに効率よく使うかが大きな差になって現れる。

・フットワークが十分に軽ければ、能力差を逆転することができる。フットワークの軽さは、他の能力と違って、心がけ次第でいくらでも身に付けることができる。

・やると決めたらすぐやる。後回しにはしない。後回しにすることは、やらないことと同じことだと割り切ろう。

・ただし、その基本から外れることも時にはある。今は判断を下さないほうが良い場合もあるので、その見極めだけは忘れてはならない。

成功の法則92ヶ条 第3章【37.報・連・相をこまめに】

・誰もが知ってるはずなのだが、誰もが実践しているとは思えない。ビジネス上の大きな失態のかなりの部分が、これだけのことで防げるのに、だ。

・何もかもすべて、報・連・相しなければいけないという話ではない。大切なのは、どれを相談し、どれを連絡にとどめ、そしてどれは報告で済ませるのかの判断だ。

・一つだけおぼいておいてほしいのは、常に報告を欠かさなければ、それでほとんどはうまくいくということだ。メール1本で、報告すればそれだけで上司との信頼関係も築けるのだから、これを使わない手はない。

成功の法則92ヶ条 第3章【38.様々な角度から分析せよ】

・様々な角度から分析して、問題点をあぶり出し、アイデアを練る。それは、与えられた仕事だけをこなす段階から、自分で仕事を見つけ出す段階へ進歩するための重要なステップである。成長している企業では、そういうものの見方ができない社員は、遅かれ早かれ淘汰されることになる。

・物事を様々な角度から見て、問題を発見する。そして、その問題を解決する。その繰り返しこそが、仕事の本質であり、また仕事の喜びの源泉でもあるのだ。

成功の法則92ヶ条 第3章【39.不調なときでも、その中に成功している人(部署)を探し、分析せよ】

・どんな不調な時でも、良い兆しというのは、どこかにあるもの。それを探して、その兆しを大きくする努力をするべきだ。

・楽天市場の最初の月の売上は、32万円。そのうち18万円は三木谷氏が買ったもので、13店舗のショッピングモールでたった14万円しか売れなかったことになる。

・だが、三木谷氏はそうは考えず、「14万円分も買ってくれた人がいた」←買ってくれた理由を探し出し、それを増やす努力をした。そう考えてみんなで努力をした結果が、現在の楽天(※この本が刊行された当時で年間流通総額1兆円超え)だ。

成功の法則92ヶ条 第3章 【40.常にChallenge Spiritを忘れるな。ベンチャーとは冒険であり、挑戦である】

・ベンチャーとは、冒険であり、未知への挑戦である。

・自分を信じて、仲間を信じて、不可能を可能にするために、全知全能を尽くして考え、全霊で絵努力する。はしながら考え、考えるために走る。祖いて誰もなしとげたことのないことを成し遂げる。企業がどれだけ成長しても、どんなに大きな成功を成し遂げても、その事だけは忘れてはいけない。


※今回の内容は、あくまで著者であるトット自身が覚え書き的に、エッセンスと感じた内容をまとめたものです。なので、よりしっかり学ぶためには、やっぱり原著をあたることが大事ですよ!


次回は、第四章「組織を動かす」の前半(41-48)について触れていきます。

でわでわ!

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