成功の法則92ヶ条 第1章 (10の極意 前半)1~5【解説と感想】<三木谷浩史>

成功の法則92ヶ条

 「 成功の法則92ヶ条 第1章 」の前半部分について解説・感想などをまとめております。楽天・三木谷社長のビジネス思考=ビジネスで成功するためのフレームワークを知るきっかけとなればと思っています。!

 起業を考えている方(副業も含む)や、これから楽天への入社を考えている方にも有益な内容かと。

 今回からいよいよ、「成功の法則92ヶ条」本題に入っていきます。

 最初の第1条から10条までの部分は、章のタイトルに”極意”とありますとおり、この92ヶ条全体の”核心”となっていて、楽天の代表である三木谷浩史氏ののビジネス哲学の根本となっているとのこと。

「重要な順番に並んでいる⇒この章だけは最初から順番に読んでほしい」とのこと。

 では、今回はこの章の前半である1~5までを取り上げますね。

目次

成功の法則92ヶ条 第1章 【1:概念は相対化し、揺らぎながら進化する】

 なんかしょっぱなから、語感がムズカシイ・・・。

 でもナカミを読むとそんなことはなくて、ようするに

「世の中にゼッタイなものはなくて、右に左にブレながら進化するもの。だから、常識に反することを恐れず、自分の信じる道を進もう!」
ということ。

三木谷氏は自身のターニングポイントが「阪神淡路大震災である」と折に触れて語っています。震災で叔父、叔母、友人を亡くし、震災発生翌日の焦土となった故郷、そのなかで500を超える毛布も掛けられていない遺体を見て、

「人生は有限。残された時間は少ない」

 そう感じた思いを旨に1997年2月、楽天の前身となるエムディーエムを設立→1997年5月に「楽天市場」をオープンしています。

楽天の歴史について

 三木谷氏が「もっとも重要な最初の10ヶ条の中の、最も大事な部分」と位置付ける第1条。その背景には、大震災直後の焼け野原となった神戸の街並みが、三木谷氏に強烈に刻み込まれているのでしょう。

成功の法則92ヶ条 第1章 【2:月に行こうという目標があったから、アポロは月に行けた。飛行機を改良しようとしたから、月に行けたわけではない】

このタイトルを見て、19世紀フランスの博物学者・ラマルク

「鳥が空を飛ぶのは羽があるからではなく、飛びたいと思ったから羽ができたのだ」

という言葉を思い出しました。

・必ず実現させるという信念をもって、明確で具体的な目標を立て、その目標に向かって全力を尽くすことこそが大事である。

成功の法則92ヶ条 第1章 【3:グループとは?それぞれが決まった役割しかない集団。チームとは?自分の守備範囲を超えてカバーし合う集中力の高い組織】

 楽天では月曜日の朝、社員全員で掃除を行っているそうです。社の代表である三木谷氏も率先して行っており、楽天の文化の一つとなっています。

 「会社の仕事で、無関係なものなどひとつもない」ということを、社員それぞれが確認するために、三木谷氏は意識してこの文化を定着させたとのことです。

・この組織を背負っているという意識を持った人間の集団。それこそを三木谷氏はそれを正しい意味での「チーム」だと考えている。

 このことを社員全員が意識するための”掃除”。三木谷氏も、月曜の朝に出社した際は、今でも自分の席の周りを掃除しているそうです。

成功の法則92ヶ条 第1章 【4:できるビジネスパーソンになるためには、「マインド」「スキル」「ナレッジ」が必須】

「マインド」・・・仕事への意欲。仕事に対するあらゆるモチベーションの根源となる部分。「成功してひとかどの人物になりたい」「富を得たい」「お客様を満足させて喜ばせたい」などの意欲。

「スキル」・・・いわゆる”能力”のこと。「コミュ力」「事務処理能力」「自己管理能力」などなど。

「ナレッジ」・・・知識。

・真に有能な人間は、この3つの能力を合わせて持っている。しかし、この3つをバランスよく備えているという人は多くない。しかし、その弱点が判明すれば克服する方法も分かるし、克服すれば成功する確率も大きく跳ね上がることになる。

・「スキル」には先天性の部分があるが、もって生まれた才能だけで成功するのは難しい。なまじっか才能がある分、努力や工夫を費やさない人も多い。

・ビジネスの分野は努力や工夫により、スキルの壁を乗り越えることができるものだ。スキルだけに頼らず、努力や工夫を重ねてナレッジを蓄積して、自身を成長させるための努力を重ねていく必要がある。

成功の法則92ヶ条 第1章【5:自己否定からすべては始まる】

・世の中にゼッタイはない→自分も絶対ではない。

・今、成功しているビジネス→将来必ずダメになる。その準備をするためにも、自分の全部を否定できる勇気が必要。

・成功しているときほど、自分を疑わなければならない。自分のやり方が全てではないと強く意識して、ゼロからスタートする勇気が大事。

・真っしろな気持ちで、新しい方向性やよりよい方法を模索する。それが成長し続けるための秘密。

本ブログ著者・トット
本ブログ著者・トット

この点に関しては、第1条である「概念は相対化し、揺らぎながら進化する」のコアメッセージである「常識を疑い、自分の信じる道を進め」という部分にも通じるものがある部分ですね。

「自己否定が大事」っていうのは、ベンチャー系の社長をはじめ、よく言っているのを耳にします。一度成功しても、それにしがみつかず、新たな成功への方法を模索する。こういうのが大事なんでしょうね!

今回のまとめ

 本著にある92ヶ条は「重要な順番」に並んでいるということが、三木谷氏が最も大事にしているのは第1条の、「常識を疑い、自分の信じる道を進め」ということです。

 三木谷氏が今、最も力を入れている「楽天モバイル」も、「既存の携帯電話大手の3社に本当に食い込めるの?」「あんなバラマキをやっちゃって、大丈夫なの?」との疑問の声をよく聴きます。しかし、その一見無謀に思えることにこそ挑むその姿は、この92ヶ条の第1条から感じる決意を見出せます。

 今後、楽天モバイルがどのようになっていくのか?興味深く見守っていきたいと思ってます。

※今回の内容は、あくまで著者であるトット自身が覚え書き的に、エッセンスと感じた内容をまとめたものです。なので、よりしっかり学ぶためには、やっぱり原著をあたることが大事ですよ!


次回は第1章「10 の極意」の後半(6-10)にふれていきます。

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