成功の法則92ヶ条 (取り上げたきっかけ、はじめに&楽天ブランドコンセプトについて)【解説と感想】<三木谷浩史>

成功の法則92ヶ条

 楽天株式会社の代表取締役・三木谷浩史氏の「 成功の法則92ヶ条 はじめに 」部分のまとめ、解説および感想です。

 取り上げる理由としては、ワタクシ実は、楽天市場に出店しているネット通販のお店の店長をしております。(もう10年以上、運営しております)

 その際、この本に書いてあることを参考にして、お店ならびに会社の成長に繋げることができたというのが大きかったですね。

 「 成功の法則92ヶ条 第1章 」の前半部分について解説・感想などをまとめております。楽天・三木谷社長のビジネス思考=ビジネスで成功するためのフレームワークを知るきっかけとなればと思っています。!

 起業を考えている方(副業も含む)や、これから楽天への入社を考えている方にも有益な内容かと。

 では、前置きはそこそこに、さっそく本題に入りましょう♪

目次

成功の法則92ヶ条 はじめに(この本は成功の技術論!)

 この本は、楽天の三木谷氏が楽天市場の成長と拡大を通して確立した「成功のコンセプト」。

この「成功のコンセプト」を総論として、それをさらに個別&具体的な「成功の技術論」にまでまとめられているのが本著です。


成功の法則92ヶ条【電子書籍】[ 三木谷浩史 ]

 本所の冒頭「はじめに」の部分に記してあるのは、

・夢というものは、抱くだけでは意味がなく、その夢を具体的な目標にまで落とし込んだ上で、その達成まで全身全霊をもって取り組むべき。

・三木谷氏が、その夢=具体的な目標として掲げる楽天市場の成功のために、最も心を砕いてきたのは、「いかにして夢や目標を実現する方法を、みんなに伝えていくか」という点。

・その、成功のための技術論をまとめたものがこの本であり、これを少しだけでも参考いただければ、あなたも成功を手にすることができるはず!

・・・まとめると、上記のような内容が書いてあります。

【「ザ・王道」の成功法則!】 成功の法則92ヶ条 のキモは、「当たり前のことを当たり前にやること」

 上記の「はじめに」からはじまって、今後ご紹介していく内容に「どこかで見たなー」とか「新しさはないなー」という印象を持ってしまう人は、結構いらっしゃるのではないかと思います。

 ただ、「当たり前のことを、当たり前にやる」というのが、結構むずかしい。その意味では世界的な名著である「7つの習慣」だって、超ざっくり言っちゃえば、

「真っ当な人柄で、真っ当なことを、ブレずにやり切る!」

っていう内容。

 結局、きちんとした成功をおさめたかったら、王道を歩むしかない!ということを、あらためて確認させられる、という内容なのです。

「 成功の法則92ヶ条 」から見える、三木谷氏の「経営者目線」

 また、この本から全体から感じるのは、長年の楽天の代表としての立場からの「経営者の目線」。

 この92ヶ条の中の32条目「自分と価値観の違う他人の意見にこそ耳を傾ける」の項にて、「経営者は社員より高い視点からものを見ているがゆえに、社員からの意見を的外れだと感じることが少なくない」と、三木谷氏は述べています。

 この本の全体に上記のような「経営者ならではの上から目線」という意識が貫かれており、そのぶん「経営者」の立場ではより理解がしやすく、逆に社員という立場からは少し反発を感じるような内容にもなっているかなとも感じます。

 とはいえ、全体を流れる記載の内容としての説得力は十分で、その内容は経営者という立場であろうと社員という立場であろうと、かなり有効性の高い内容となっていることは間違いありません。

 そういう意味では、経営者から一般社員まで、会社という仕組みの中で意識高く働いていきたいと考える人たちにとっては、座右の書となりうる内容という点は、強く訴えさせていただきたいです。

「楽天ブランドコンセプト」とは?

 ここからは、本以外の内容です。

 ここまでで自分が述べたように「成功の王道」を行かんとしている楽天ですが、掲げているブランドコンセプトが、まさにそれを象徴しています。

 楽天ブランドコンセプト「大義名分」「品性高潔」「用意周到」「信念不抜」「一致団結」という、5つの言葉によってかたちづくられています。

大義名分<エンパワーメント>

 長期的成長を遂げられる事業とは、社会から必要とされる、社会的な意義の高い事業のこと。その社会的意義を「エンパワーメント(Empowerment)」という言葉で表わしています。(※楽天のかかげる大義名分は「インターネットの特性を活かして多くの人にチャンスを提供し、フェアな社会を構築する手助けをすること」。)

品性高潔<気高く誇りを持つ>

 大義名分のある事業を行うには、それをどのように実行するかということが大事。「気高さ」「誇り」「うそをつかない」「誠実」というスタンスを「品性高潔」と表現。

用意周到<プロフェッショナル>

 大義があり、それを品性高潔に実行しても、結局はその事業を成功させないと、社会的な貢献にはつながらない。その成功をおさめるための方法論として定めているのが、「成功のコンセプト」。この「成功のコンセプト」を、役員から従業員まで全てのスタッフが体現して、用意周到に行うという”プロフェッショナルとしての行動の徹底”が求められる。

信念不抜<GET THINGS DONE>

 大義がある事業であっても、それを成功させることは容易ではない。そのためには、必ず物事をやり遂げるという決意=”GET THINGS DONEの精神”を持ってコトに臨むことこそが大事。

一致団結<チームとして成功を掴む>

 それぞれに様々な背景を持った人材。その多様性を組織の強みとするために、一致団結して一つの目標を追い求めることが大事。その多様な人材のチカラを、一つのチームとして最大限発揮させられる組織が成功できる。

「楽天ブランドコンセプト」を、常に意識させる仕組み

 ・・・以前、勤めている会社の社員研修の一環として、二子玉川の楽天本社を見学したことがあります。

 その際、この「楽天ブランドコンセプト」は、楽天社内の通路やエレベーターなどここそこに貼り出されていて、社員は”意識して見ざるを得なくなって”います。

 楽天は毎週火曜日の朝に「朝会」という全社一斉の朝礼を開催してて、その中でもこのブランドコンセプトについて語られることが多いとのことです。

 そうやって、掲げるブランドコンセプトを常に意識させるような仕組みを作って、理念の浸透を図っている。

 こういうところが、日本で唯一「GAFAに対抗しうる会社」と呼ばれるほどの強さに繋がっているのかもしれませんね。


※今回の内容は、あくまで著者であるトット自身が覚え書き的に、エッセンスと感じた内容をまとめたものです。なので、よりしっかり学ぶためには、やっぱり原著をあたることが大事ですよ!


次回からが本題です。第1章「10の極意」の前半部分(1-5)までにふれていきます。

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