「 成功の法則92ヶ条 第5章 」の前半部分について解説・感想などをまとめております。楽天・三木谷社長のビジネス思考=ビジネスで成功するためのフレームワークを知るきっかけとなればと思っています。!
起業を考えている方(副業も含む)や、これから楽天への入社を考えている方にも有益な内容かと。
今回は、第五章「百戦して勝つ」の前編をご紹介。(今回の第5章は項目が多いので、前・中・後と三篇に分けます)
章の冒頭には、
ビジネスマンは結果を出さなければいけない。結果を出すためには仕事というものの本質を知らなければならない。百戦して百勝するための仕事論。
との言葉が。三木谷氏らしい強気感を感じますね。
また合わせて、楽天の価値観や社員の行動指針を記した下記URLも参考いただけると、さらにこの著書の内容が理解できます。
ではさっそく、どうぞ♪
目次
成功の法則92ヶ条 第5章 【57.結果を分析するのは簡単。重要なのは、将来を予測して、前もって施策実行すること。それこそが『用意周到』】
・予測通りに物事が進むことの方が、きわめて少ないのが現実の世界。だから自分の予測が外れたときのための手を用意しておくことが大切。仮説をいくつも立て、一つの仮説が間違っていても、対応できるようにしておく。
・ビジネスはある面でギャンブルと似ていて、未来に対するシナリオを何本も用意するという方法論は、ルーレットでいえば何か所にもチップを置くやり方。
・ただしビジネスの場合には、必勝法はないが勝つチャンスを限りなく100%に近づける方法がある。ルーレットの場合には玉が投げ込まれれば、チップをおけない。しかしビジネスの場合は極端に言えば、玉が止まって価値の目が見えてからでも、チップが置ける。
・例えば1の目にチップを一枚しか置いてなかったとしても、その目があたりだと分かった瞬間に100枚のチップを重ねることができる。但し、そのときに100枚のチップを用意できなければ話にならない。
・だからこそ、未来を予測し、シナリオを何本も作って、チャンスの波にしっかり乗るための準備ができていなければならない。
成功の法則92ヶ条 第5章 【58.仮説を立て、「仕組み化」する】
・ビジネスをはじめなんであれ、成長というものは極言すれば『仮説を立て、仕組み化する』というたったこれだけのことで成し遂げられる。
・仮説を自分の生活の中に組み込む技術がつまり仕組み化。
・仕組化の例として三木谷氏が挙げたのが『毎朝10分、早起きして中国語の勉強をする。』『会社のミーティングルームから自分の部屋までの10階分の移動する際は、階段を使い、その習慣の確認に万歩計を使う』という2点。
・大切なのは、きちんとした仕組みにするということ。これが、会議の時はなるべく階段を使うくらいの心構えで終わらせていたら、おそらくほとんど効果は上がらなかったはず。会議の時は、必ず階段を使うと、そう決めてしまう。
・そしてその決めたことを、確実に実行するために、たとえば万歩計のような結果を確認し、意識するための方策を導入すること。
・自分が決めた仮説を、いかに確実に現実に応用できるようにするか。それが仕組化の成功のために大事なこと。
成功の法則92ヶ条 第5章 【59.Get things done.世の中には二つのタイプの人間しかいない。できる方策を探す人と、できない言い訳を考える人】
・世の中には2種類の人間しかいない。「出来る方策を探す人」と「出来ない言い訳を考えるヒト」。
・第2のタイプが多いが、社会を進歩させるのは第1のタイプ。
・目標と達成できなかった理由を探すのか、それとも次こそはなんとしてでも目標を達成するための方策を探すのか。この二つの心の姿勢には、天と地の差がある。
・目標というものは、現在の自分には達成できない高さに置くべきだ。そういう目標だけが、自分を成長させてくれる。
・達成できるかどうかわからなくても、必ず達成できると信じ、ありとあらゆる方策を考え、なにがなんでもそれを実現するのだ。
仕事に限らず物事を成功させていきたいなら、「出来る方策を探す」人間でなきゃいけないですね。この考えは、ぜひ胸に刻みたい。
成功の法則92ヶ条 第5章【60.様々な角度から事象を検証する】
・様々な角度から見るということは、一つの物事を様々な立場の人になったつもりで見るということ。
・自分とは違う立場の人の目で見れば、その物事の別の側面が見えてくる。新しいアイデアの種が見つかることもあるし、意外な落とし穴が見えてくることもある。
・世界が主幹で成り立っている以上、物事の見方にはこれが正しいという唯一の見方など存在しないことを、いつも肝に銘じておこう。
成功の法則92ヶ条 第5章【61.ビジネスはスキーのようなもの。足下を見ながら、遠くも見る】
・人間には得意不得意があり、スキーの例えでいえば、足元ばかり見ている人と、遠くばかり見ている人がいる。
・足下ばかり見ていると、自分が進むべき方向を見失う。遠くばかり見ていると、足下をすくわれて転んでしまう。
・スキーがそうであるように、ビジネスにおいても、足下と遠い目標との両方をバランスよく見る目が必要だ。
・夢は大きいのに、仕事上のミスやトラブルが多いとしたら、遠くばかり見て足下を見るのがおろそかになっている。
・日々の仕事に一生懸命取り組んでいるのに、与えられた仕事しかできていないのなら、足下ばかり見て遠くを見ることを忘れている。
・自分がどちらのタイプか分かったら、足りない部分を補わなければならない。
・足下ばかり見てしまう人は、今自分が取り組んでいる仕事が全体の中でどういう意味を持っているかを考えてみる。
・遠くばかり見てしまう人は、自分が今やらなければならない仕事にきちんと焦点を当て、その仕事を上手にこなすことに集中する。大きな夢をかなえる一歩は、目の前の仕事をきちんとやり遂げることだと知ろう。
・木を見て、森を見る。その両方をしっかり見つめる能力を養おう。
成功の法則92ヶ条 第5章 【62.徹底的に因数分解せよ】
・どんな目標であれ、実質的には達成が不可能な目標などない。そう断言できるのは、どんな目標であろうと因数分解できるからだ。
・なぜなら、この世のあらゆる物事は、複合的な要素により成立しているから。
・目標を達成するには、まず目標を分解すること。分解すれば、自分のやらなければならないことの本質が分かる。
・そして目標達成に関するあらゆる本質の中で最も重要なのは、どんな目標であろうと、現在という今この時に出来ることの積み重ねで達成する以外に、達成する方法は存在しないということなのだ。
成功の法則92ヶ条 第5章 【63.【リーンなオペレーションが、イノベーションと成長を生む】
・リーンなオペレーションとは、徹底的に無駄を省いて、オペレーションを出来るだけシンプルにするということ。
・ちょっと無駄を省くというのではなく、無駄な部分はばっさり切り捨てる。並行して出来ることは同時にやる。一つのオペレーションに複数の意味を持たせる。そういう作業を徹底的にやること。
・ビジネスにおいては、無駄を排除することが成長に直接つながる。無駄の排除が、ビジネスの飛躍のカギになる。
・目標達成までの期間を思い切り短くする、あるいは人員を極端に少なくする。その期間や少ない人員で達成するためには、無駄を極限まで切り捨てなければならない。そのこと自体がブレイクスルーを生み、人や組織を成長させる原動力となるのだ。
・・・なんか三木谷氏って、ルー大柴っぽいところ、あると思いますw
成功の法則92ヶ条 第5章 【64.【水平競合と垂直統合を考える】
・Aというラーメン屋さんの隣に、Bというラーメン屋ができる。これが典型的な水平競合。
・そのラーメン屋さんに面を提供していた麺のメーカーが通販を始め家庭でも美味しいラーメンが食べられるようになる。かつては競合するはずのなかった麺のメーカーと、ラーメン屋さんが競合することになる。これが垂直競合。
・垂直競合は、きわめて現代的な現象で、かつてはとても競合すると思えなかった業種が、競合する流れとなった。
・固定した不動のビジネススタイルというものは、もはや存在しないが、競争するだけが、この戦いに勝つ方法ではない。異業種と組むことで、自分たち自分たちのポジションを高める方法もある。
・単なる競争関係から、双方に利益があるような関係に移行できれば、その方がいいに決まってる。そのためにも、水平競合と垂直競合についていつも考えておく必要がある。
この「水平競合」と「垂直競合」の考え方も、ネット時代のこれからにおいてはものすごく重要な考え方ですね。
※今回の内容は、あくまで著者であるトット自身が覚え書き的に、エッセンスと感じた内容をまとめたものです。なので、よりしっかり学ぶためには、やっぱり原著をあたることが大事ですよ!
次回は、第五章「百戦して勝つ」の中編(65-72)について触れていきます。
でわでわ!
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