最近の自分がそうなんですが、新型コロナの状況や台風、そして仕事のストレスなどで心のバランスを失いそうな人が増えているのではないか?という気がしています。
そういう状況への一つの処方箋として、「心の状態を確認して、その状態のラベルを貼る」=ラベリングと呼ばれる方法が有効です。実際、自分もいろいろ追い込まれているのですが、この方法でいくぶんかは楽になります。
これからその「ラベリング」の方法について、共有していきます。
目次
心の状態に、ラベルを貼る⇒心が落ち着いてきます。
まずは、自分の心の状態を観察し、理解すること。自身の心を乱している「悲しみ」「不満」「怒り」に対して、
「今の自分は、この状況を悲しんでいる」
「今の自分は、この状況が不満だ」
「今の自分は、この状況に怒っている」
というように、自分の心の状態を観察します。
そのうえ、現在の心の状態に上記のように「悲しんでいる」「不満だ」「怒っている」というラベルを貼って、繰り返しそれを確認します。
そして、繰り返し確認をしているうちに、なぜか心は少しずつ、落ち着きを取り戻していきます。
上記のように、自分の心の状態を観察し、それに名前を付けて繰り返し確認し、心を落ち着ける方法を「ラベリング」と呼びます。
また、このラベリングは、心の中のことだけでなく、生活のために行うカラダの一つ一つの動きに対しても、行うことができます。
たとえば、「今、歩いている」「今、立ち上がろうとしている」「今、服を脱いでいる」「今、本を手に取ろうとしている」など・・・。今まさに、自分が行っている行為を実況する感じです。
「心」にも「体の動き」にもラベリングを行うことで、かなりきつめの精神的な苦しみも、程度はともかく軽くなることは感じられるかなーと思います。
「ラベリング」を行うと、なぜ心の悩みが軽くなるのか?
この「ラベリング」という方法を知ったのは、『反応しない練習』という本にこの方法が紹介されていて、それを試してみたときに効果を実感することができたからです。
この本の趣旨としては「全ての悩みを根本的に解決できる方法⇒”無駄な反応をしない”こと」との主張に沿って展開されます。
その中で「ラベリング」については、
心の状態を言葉で確認する:
・仏教の世界ではこの行為を「ラベリング」という。心の状態にぺたりと「名前」を張って、客観的に理解すること。
『反応しない練習』草薙龍瞬 (著) 第1章より要約引用
・このラベリングを、日常の動作にも、同じようにやってみる。こうして言葉で確認すると「反応から抜け出す」ことが出来、反応から抜けると、心は落ち着きを取り戻せる。
このように記載がありました。
実は、読んですぐにも試してみたのですが、そのときはあまり効果を実感できず。。。(むしろ、効果ないし、つまらないなと思ったw)
ただ最近、個人的に仕事の重圧やプレッシャーがすごい状態になっていて、「これは、ホントにつらいな」と感じている状態でこの「ラベリング」を試してみたら、急速に心が楽になっていく、という体験をしました。
(もともと、そんなに落ち込んでもいないときに試してみても差異が感じられなくて、逆にすごく落ち込んでいるときにはその差異が大きく、効果も大きく感じられたということなのでしょうね)
「なんで、たったこれだけのことでこんなに楽になるのだろう?」と考えてみました。
おそらく、「ラベリング」を行うことで、心の中にできている空白を埋めることができて、落ち込んだり悩んだりするような余地がなくなってしまったから、という解釈がしっくりします。
私は、自分がこれから生きていく際のテーマとして、「”今ここ”に生きる」ということを掲げています。ラベリングを行うことで「”今ここ”に生きる」ことに注力することができ、そのことにより「悩んだり、苦しんだりする自分の中の”余地”がなくなるということなのでしょう。
もし今、自身の悲しみや悩みで苦しんでおられている方がいらっしゃったら、すごく簡単にその苦しみが少しは軽減できるかなと思います。ぜひ、試してほしいです。
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